法律のクラスのライティング

今回、はじめて法律のクラスを取りましたが、新しいエッセイの書き方を教わりました。「IRAC(Issue、Rule、Application (or Analysis)、and Conclusion」といって、ケースの問題点を整理して、過去の判例から適用できるルールを挙げて説明し、そのルールをこのケースに当てはめて、どのような結論になるのかまとめる、というものです。

日本とアメリカでは法律の仕組みが違っていて、日本は制定されている法律をもとに案件を検討し、アメリカだと過去の判例をもとに検討する、というのを学校で勉強したのを思い出しました。判例主義だから、「昔の裁判ではこうして結論を出したんだから、今回もこれを当てはめて…」と説明するのが、IRACなんですね。実際にそういう構成のエッセイを書いてみて、初めて仕組みがしっかり理解できました。

そもそも法律を専攻しているわけではないので、このライティングはこのクラスでしか使わない予定です。なので、IRACについては素人のまま終わりそうですが、アメリカで法律の勉強をするということは、ひたすらこの様式のエッセイを書くんでしょうね。以前アメリカに住んでいた時に、法律の大学院に進学しようとしている子がいて、分厚いテキストで一生懸命勉強していたのを思い出しました。無事に進学した彼女は、きっと判例を片っ端から覚えるんだろうなと思うと、あらためて尊敬します。