留学中の刺激になる本

留学中(現地でもオンラインでも)、時々読む小説があります。星新一の「明治・父・アメリカ」です。ショート・ショートで有名な星新一ですが、この本は明治時代にアメリカに留学した彼の父について書かれています。江戸から明治に変わったばかりの日本で、海外留学を志し、見事に成し遂げた道のりがすばらしい。明治時代の留学は国費留学だけではなかったのですね。当時の留学生の苦労と知力と体力に頭が下がります。

この本の中に、サミュエル スマイルズの「自助論(Self-Help)」という本が出てきます。1859年に出版された本で、日本では「西国立志編」というタイトルで広まったそうです。欧米の偉人たちの若いころや成功までの苦労をこれでもかというほど集めた本で、社会に貢献する成果を出した人々の努力を知ることができます。これを読んで奮起した若者が、江戸から明治の劇的な転換を支えたんですね。

大した志があるわけでもないのですが、自分が勉強に行き詰っているときに読むと励まされる、というか「私まだまだだな」と思わされます…。