HGTV

アメリカのテレビにはたくさんのチャンネルがありましたが、私のお気に入りはHGTVでした。はじめてこのチャンネルを見たのは、車の修理を待っているときに、待合室で見ていたテレビに「Fixer Upper」という番組が映っていたときでした。

「Fixer Upper」では、アジア系の奥さんと白人の旦那さんの夫婦が家のリフォームを請け負います。依頼主が古い家を買って、リフォーム代を払い、この夫婦が家の修理とインテリアのデザインをします。注文した家主は出来上がるまでリフォームの過程を見ることができません。できあがると家の前まで連れて来られて、「Are you ready to see your fixer upper?(リフォームした家をみる準備はいいかい?)」、「I’m ready!!!(もちろんよ!)」と言って、素敵になった家と感動のご対面となります。

HGTVは家に関する番組ばかり放送しているチャンネルです。この「Fixer Upper」のほかにも、賃貸住宅を探す「House Hunters」、依頼主に気に入ってもらえるかどうか、2人のインテリアデザイナーがリフォームを競い合う「LOVE IT OR LIST IT」などがありました。家にいるときは、英語の勉強も兼ねて、いつもこのチャンネルをつけっぱなしにしていました。

「Fixer Upper」の夫婦はテキサスのWacoというところに住んでいて、Magnoliaという名前のお店をやっていました。私があまりにもその番組のとりこになっているので、夫は私をWacoまで車で連れて行ってくれました。当時、その番組はすごくブームになっていて、Wacoはテキサスの田舎町なのに、そのお店はアメリカ中からの買い物客で溢れていて、ちょっとしたテーマパークのようになっていました。レジの人に「あなたはどこから来たの?」と聞かれて、「ヒューストンに住んでいる日本人なの」と答えると、「Magnoliaは日本人が来るほど有名になったのね」と嬉しそうに言っていました。(同じテキサスに住んでいたのですが。。。)

今でも、そのときにMagnoliaで買ったマグカップやラグを大事に使っています。