2. コミュティカレッジ英語クラス

コミュニティカレッジは、公立の大学・専門学校のような教育機関で、良心的な金額で授業を受けることができます。私は新学期の入学時期が近づくと、お金のかかる家庭教師を終わりにして、さっそく入学手続きを行いました。

入学試験はありませんが、英語が母国語でない場合はレベルチェックテストを受けます。私が通ったHouston Community College(HCC)では通常の英語クラスである「ESL」のほかに、将来アカデミックなクラスをとるための英語を学ぶ「ESOL」というクラスがありました。ESOLには4つのレベルがあって、一番上のクラスを修了しないと、ビジネスや一般教養などのクラスを受講できません。留学生がESOLの一番下のクラスからはじめると、一般教養課程をはじめるまでに1年以上英語の勉強に費やさなければならなくなり、予定していたよりも滞在期間やお金がかかってしまうことになります。(TOEFLのスコアを持っていれば免除されると聞いたことがあります。)

私はレベルチェックでなんとか一番上のクラスに入ることができました。HCCは市内の各エリアに複数の校舎があるのですが、締め切り間近に手続きをしたせいで、行きたい校舎のクラスをとることができず、少し遠い校舎まで通うことになってしまいました。手続きは余裕をもって行うことをお勧めします。

クラスはReading、Writing、Conversation、Grammarにわかれていて、それぞれ先生が違いました。授業は毎日午前だけでした。特に役に立ったのがWritingの授業で、大学の授業を受けるのに必要な論文の書き方やルールを学ぶことができました。ちなみに私は、みんなの言っていることはよくわからないのに、なぜかテストの点数だけはいい、変なアジア人だと思われていました。

英語のクラスでは、たくさんの留学生にも会いました。ベトナムからの留学生は、自分のアメリカ留学が決まった時、大使館の前で待っていたお父さんはとても喜んでくれた、という泣ける話をしてくれました。(お互いの英語の理解が正しければ。。。)

ヒューストンは歩いて移動できる街ではないので、みんな車で移動します。車を持つ余裕のない人はバスで移動します。ベトナムの彼女が、ある日「車が壊れてしまって、バス停も遠くて、お願いだから当分の間送り迎えしてほしい」と頼んできました。私はようやく車の運転に慣れたばかりだったのに、夫以外の将来ある若者の命を預かり、その上慣れない英語を話しながら運転するという離れ業をやるはめになりました。彼女は元気に卒業できたかな。