6A. コミュニティカレッジから大学院への転校を決めたきっかけ

コミュニティカレッジでSocietyのイベントに出ていた時、隣にタイ人の女性が座りました。確かスウェーデンの男性と結婚して、彼の仕事の都合でアメリカに来ていると言っていました。彼女は、「私は大学院に行くんだ」と言いました。私は、「すごいね。GREとかGMAT(大学院入学のために学力を測定する試験)を受けなきゃいけないんでしょ?」と聞くと、「そうなの。今、一生懸命勉強しているの」と言って、「あなたも母国で大学を出ているのなら大学院に行けばいいのに。どうして挑戦しないの?」と、不思議そうに私の顔を覗き込みました。

当時私は、日本に帰るまでにコミュニティカレッジの「International Businessコース」の修了証を取得すればいいかなと思っていたのですが、彼女の「日本で大学を出ているのにどうして?」という言葉がガツンと頭に響きました。夫の仕事の都合でアメリカに来ていろいろ挑戦しているつもりだったけれど、「TOEFLやGMATで大学院入学のレベルに達するのは自分の英語力では無理」と、どこかで限界を決めていたんだなぁと気づかせてくれました。

アメリカの学校で出会った女性たちはみんな頑張り屋さんで、私にたくさん、たくさん、刺激を与えてくれました。