オンライン大学院入学手続き

応募要件、必要書類、スケジュールを「Admissions」でチェック

大学のホームページの”Admissions”または”how to apply”といったページに申込みスケジュールや専用ウェブサイトの案内があります。具体的な準備書類や要件は学部によって違うので、応募する学部のホームページをチェックするよう案内されています。

秋学期(9月)、春学期(1月)、夏学期(5月)のどれから開始するかで応募締め切りの日が異なります。なお、通常、夏学期は少し短く、凝縮したスケジュールで授業が行われるので、入学するのは秋学期か春学期がいいと思います。随時申し込みを受け付ける大学もあるようですが、必ず各大学の申込みスケジュールを確認するようにしましょう。

実例:応募要件と必要書類

参考に、私が申し込んだ大学院の応募要件(Requirements)と提出書類をご紹介します。

アメリカの四年制大学(Bachelor’s degree)を卒業しているか、同等の学歴を保持していること

日本の四年制大学は同等とみなされます。

卒業証明書と成績証明書を提出すること

日本で卒業した大学から英文証明書を発行してもらう必要があります。

GPA(大学の成績)が3.0以上であること

これは、一番優秀な評価を4.0として、四年制大学の成績の平均点が3.0点以上であることが条件という意味です。大学によって成績の表記は違うと思いますが、例えば、すべて”優(一番上の成績)”だったら、平均は4.0という具合です。

この計算は自分でするのではなく、専門の翻訳機関でスコアの計算と翻訳を行い証明書を発行してもらいます。国によって大学の仕組みが異なるため、アメリカの四年制大学に置き換えるという専門的な作業が必要となるためです。

私の場合、アメリカに住んでいた時にコミュニティカレッジ入学用に入手していたものを添付しました。ちなみに、この翻訳には現地で100ドルくらいかかりました。応募する大学に指定の翻訳機関があるかどうかを確認するといいと思います。(ご参考:現地武者修行編 – コミュニティカレッジ 一般教養クラス

GRE、GMATは不要

私の専攻では、ラッキーなことにGREやGMATといったテストは提出不要でしたが、ビジネス系の大学院であれば、通常、受験が求められると思います。

留学生の場合、TOEFLまたはIELTSが既定のスコア以上であること

私はTOEFL (iBT)を受けました。大学が求める基準は合計80点以上、speakingは19点以上、過去4年以内に受けた成績まで有効でした。

英語の緩和要件、例えば私の大学の場合「speakingが16~18点でも、ESL(第二外国語の英語クラス)を受講すればOK」と書かれているのですが、これは注意が必要です。このESLは、通常1学期、まるまる英語の勉強をさせられて、しっかりテキスト代と学費も取られます。そして、これを終えた後でないと、学部の勉強を始められません。なので、入学の際にはしっかり基準点以上をとっておいたほうがいいと思います。

TOEFLはウェブで受験申し込みをするときに、スコアをどの大学に送るか指定できます。大学が「大学コード」を提示しているので、それを入力するか大学名を選んで、結果を直接大学へ送ってもらいましょう。

学業や仕事において過去5年以内に関わりのあった3名からの推薦状

こちらはあくまでも私の学校・学部の場合であって、学校によって求める推薦状は異なります。ちなみに家族は不可でした。

私は仕事でご一緒した方で、かつ英語ができる方にお願いしたのですが、皆さんの面倒を減らすために自分で推薦文の下書きをして渡しました。例えば、「〇〇年から2年間、一緒に仕事をした」などをいちいち思い出してもらうのは大変なので、そういったところだけでも下書きして渡すと気持ちよく協力してもらえると思います。

プロセスは、事前に推薦者の了承を得たうえで、私から大学に推薦者の連絡先を教えました。すると、大学から推薦者へ直接メールが届いて、指定のURLに推薦を入力させる仕様になっていました。最終的にどのような推薦文を書いてくれたのか、また、推薦文以外の質問や選択肢があったのかどうかなどは聞いていません。

履歴書

英文履歴書を添付します。外資系の就職活動に使うもので大丈夫です。

自己推薦文(Statement of Purpose)

なぜこの大学のこの学部で学びたいのか、将来の目標は何か、などを2~3枚にまとめます。誤字脱字や文法の誤りが無いか、何度も見直しましょう。

提出はWEBにアップロードし、原本を郵送

私が応募したときには、専用ウェブサイトに自分専用のアカウントを作り、必要事項を入力し、提出文書のpdfファイルをアップロードしました。その上で、書類の原本を郵送でアメリカの窓口へ送りました。

審査費用

大学の入学審査にはApplication feesがかかります。私の場合、65ドルをクレジットカードで払いました。学校やプログラムによっては、留学生に追加の審査料を求める場合があります。

結果連絡

審査の状況は申し込みウェブサイトの専用アカウントで確認できるようになっていました。合格の連絡はメールで届きました。学長のサインが入ったレターのpdfが届いて、とてもわくわくしました。

大学院入学手続きについては、「【番外】現地武者修行編 – 大学院入学手続き」も参考にしていただけます。